sasami's diary

日々考えついたことや、メモをしたいことを不定期に書きます。

ケアレスミス

 いつから算数のテストでケアレスミスをしなくなったのか。算数が数学と呼ばれるようになってからだと思う。高校入試という失敗の許されないテストを前にして、ケアレスミスをしないやり方が身についていったのかもしれない。

 小学生のときから算数は得意だった。算数しかできなかった。算数は人より少しだけできたので、算数は好きだった。小学校3年生の最後に、担任の先生が一人ひとりにメッセージをくれたんだけど、そのメッセージの中に、「君の算数の力はすばらしい」というコメントがあったので、この頃から数字には強かったんだと思う。しかし、応用問題は苦手だった。国語が苦手だったので応用問題も苦手だったんだと思う。そしてよくケアレスミスをした。やり方はわかっているし、解き方も合っているのだが、単純な簡単なミスをした。気をつけていれば間違えない、本当に単純なミス。ケアレスミスをなくすためにやったのは、見直しをすること、検算をすることなど。これらは解き終わったあとにするのではなく、計算の途中途中でもやるように自然となっていた。割り算したあとはすぐに掛け算して確かめるとか、前後を入れ替えて掛け算、足し算するとか。随分と慎重に、何度も時間をかけて計算していた。

 こんな経験をしたせいか、スピード感や決断力の発達は、遅れたのではないかと感じる。仕事をぱっと終わらせて次に行くとか、すぐに帰るとか、できなくなっている。いつまでも長い時間をかけて、同じ事をあーでもないこーでもないと考えて、仕事を終わらせることができず、いつも終電まで会社にいるようになってしまったのは、案外子供の時の算数のケアレスミスが原因なのではないかと、ふと感じた。なかなか決断できなかったり、同じ問題をしつこくゆっくりやるのは、ケアレスミスが怖いのかもしれない。